診療内容 MENU

予防歯科・定期検診について
虫歯や歯周病の原因は口腔内の細菌です。ですから、その予防にはクリーニングによる原因の除去が必要になります。その第1歩が歯磨き(ブラッシング)です。そのため、口腔内カメラ等を用いて、歯垢や歯石の着いている場所を実際に見て頂きながら、ブラッシングの方法をお話いたします。また、ブラッシングだけでは取りきれない場所には、糸ようじ(デンタルフロス)や歯間ブラシを用いた方法もご提案いたします。さらに、普段のブラッシング等で取りきれない場所や取り残してしまった歯垢や歯石については専用の機器を用いてクリーニングいたします。しかし、きれいになった歯を維持していかなけ れば、お口の中が再び虫歯や歯周病にかかりやすい環境になってしまいます。そのため、現在症状が無い方であっても、お口の中のチェックやブラッシング等で取り残した歯垢や歯石を取り除くために、定期健診をお勧めしております。そのタイミングは、お口の状態や症状によって、ひとりひとりに合わせてご提案いたします。また、お子様には健診に加え、フッ素塗布も行います。

妊娠歯科治療のすすめ

薬の影響
適切な使用時期・使用量・使用期間を充分に考慮し、妊娠中や授乳中でも安心に使用できる抗生物質、炎症を抑える鎮痛剤を用います。
レントゲンの影響
歯科治療中のレントゲン撮影の被曝線量は、目的とする歯に対する線量に比べ、腹部への線量は1/100程度と影響が少なく、防護エプロンを掛けますので、卵巣まで放射線が拡散する量はゼロに等しい量になります。
局部麻酔注射の影響
歯科領域で使用される局部麻酔薬の通常量では、母胎・胎児ともに影響はほとんどありません。

妊娠性歯肉炎
妊娠中は、女性ホルモンの分泌が約7倍になるため、このホルモンが好む歯周病菌が増えることによって、歯肉炎になりやすくなります。妊娠2~3ヶ月から症状が見られ、妊娠中期に歯肉が腫れたり、出血することがあります。放置しておくと悪化し、歯周病になるので注意が必要です。特に歯周炎をもつ妊婦は、早産や低体重児を出産する確率が高くなるという報告がなされているので、十分に注意してください。
妊娠性エプリース(歯ぐきにできるもの)
歯ぐきにできる良性のできもので、歯肉が大きく膨らんでコブのようになります。主に妊娠3ヶ月以降にみられることがあります。原因は女性ホルモンの不均衡や増加によるものと考えられていますが、出産後に自然となくなる場合が多いので、あまり心配はいりません。
むし歯
妊娠すると急にむし歯が増えるという証拠はありませんが、生理的変化・生活習慣の変化に伴い、口腔環境が悪化するため、むし歯になりやすい状態にあるといえます。むし歯になってしまったら、初期段階での治療が大切になるので、歯科健診を受けるなど早期発見を目指しましょう。
赤ちゃんのすこやかな歯を育てる第一歩はお母さんのお口の環境をきれいにすることです。生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯の細菌(ミュータンス菌)は存在しません。生後半年くらいで下の前歯がはえ始めたころにお母さんのお口にいるミュータンス菌がだ液を介して伝播していく(母子感染)ことによってむし歯のできる環境が造られてしまいます。食べ物をあらかじめ噛んで赤ちゃんに与える「噛み与え」やスプーンやお箸を親子で共有することによって伝わっていきます。そのためお母さんがミュータンス菌を多く持っていれば、赤ちゃんに感染する確率や菌数が多くなる可能性があります。一般的にミュータンス菌は1歳7ヶ月〜2歳7ヶ月の間に定着しやすい、と言われています。離乳食から幼児食にあたるこの時期にお母さんが正しいむし歯予防の知識を持つことがお子さまのすこやかな歯を育てることになります。

定期健診を受けることで、自覚症状のないむし歯や歯周病も早期に発見できます。
プロフェショナルケア( 歯石除去など )で、お口の環境を清潔に保ちましょう。
妊娠中は気軽に相談できるかかりつけ医がいることが安心につながります。

歯周病治療
歯垢(プラーク)の中の歯周病菌が、歯ぐき(歯肉)に炎症をおこしたり、歯根膜(歯と顎の骨を連結している膜)や歯槽骨(顎の骨のうち歯を支えている部分)を溶かしてしまう病気のことをいいます。もしかすると、「歯槽膿漏(しそうのうろう)」の方がなじみのある言葉かもしれません。
歯槽膿漏とは重度の歯周病の症状のことをいいます。
全身の病気への影響度が高いことをしっかりと知ってほしい
歯の少ない人ほど、医療費が高いという相関関係があることが、色々な行政の調査で判っています。歯は食べ物が始めて出会う「消化器」であるだけに、歯を失うと、からだ全体に及ぼす影響が高いのです。さらに、歯周病が全身のさまざまな病気に関わっていることがわかってきています。
歯周病菌が全身の病気を引き起こす理由は、歯肉にある豊富な毛細血管にあります。歯周病原因菌が歯肉組織まで侵入してくると、豊富な血管に入り込み、血液を介入して全身にまでまわります。その結果、身体の各部にまで、病気を発症させることになるのです。


MIとは
ミニマルインターベンションの略であり、日本語では最小限の侵襲となります。
国際歯科連盟(FDI)により2000年より提唱された概念であり、従来のように修復物に合わせて便宜的に大きく歯を削るのではなく、歯と接着する材料を用いて必要以上に歯を削らない、もしくは食生活の改善やプラークコントロール、フッ素による歯の強化を正しく行うことで、初期のむし歯であれば経過を観察して歯の再石灰化を促すなど、歯質を出来る限り保存していこういという考え方です。

マイクロスコープとは
もともとは耳鼻科、眼科で使用されていた診療用顕微鏡で、90年代からは歯科でも有効性が認知されるようになりました。まだまだ普及が進んではいませんが、3~20倍という倍率で診療を行うことにより、従来では見られなかった部分の観察も可能となってきました。
それにより、修復物や根の中の治療の精度の向上、またはお口の中の清掃における確実性の向上などが期待されています。また、患者さんの歯の悪いところだけを取り除くことができ、歯にやさしい治療方法が可能となってきています。


審美歯科について
単に歯を白くするだけでなく、歯のかたちや歯並び、歯肉の状態、唇のかたちとの調和など、口元の美しさを色や形、咬み合わせやお口の機能の回復と調和を目指し、審美的治療をおこなっております。それにより、表情は明るく、生活に活力を取り戻すことにつながると考えております。
なぜなら、たとえ歯科治療によって機能を回復できたとしても、審美的な満足感が得られなければ、心身ともに健康を取り戻したという実感は得られ難いからです。治療につきましては、保険適応・適応外の数ある選択肢の中からご提案させていただき、患者様のニーズに合わせてご選択頂き、進めていきます。
また、ご自身の歯でより白いものをご希望される患者様のために、ホワイトニングの治療も行っております。医院内で行うものと、ご自宅で行っていただくものとの2種類をご用意しておりますので、ご希望に合わせてご説明・ご提案をさせていただきますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
